誰かにその感動を伝えたいと思う。
そんな気持ちでCD「リキュールの音楽」を作ったことがある。
お酒だから味わえない人もあるだろうし、体の中に浸透してゆく
甘美さを音で表現できたら・・と始めてみたのはいいが
非常に難しかった。
と、いうのはリキュールの完成度が比類ない高さを持つからだ。
試作してみて、そのあまりの自分の音との精度の違いにがっくりとなった。
これで良い、とはいえないものの選曲の点では合うのではないか、と思われる数曲を
録音した。時間はシガーと召し上がる方の28分くらい。
録音はペトロフのセミコンサートグランド。
ゆっくりな選曲ではあるが、これがまた良く眠れるのである。
気がつくとこっくり、なんて自分が弾いたからその波長に同調しているだけなのかもしれないが
これからのバレンタイン、ホワイトデーのシーズン。
今までほろ苦いビターの思い出しかなく、紛らわしいことこの上ない
この商業至上主義的慣習は個人的には敬遠するが
バラ色の人生のため有効に生かす人にはぜひ
このマリーエンホーフ社のローゼンリキュール(バラ)をはじめ
各種の珍しくも超予定調和的絶美味を味わって、または共有することに
漕ぎ着けていただきたいものです。
そしてCDもお聴きいただけると嬉しいです。http://www.e-raku.com/index.html
即興~プレリュードop.16-1 スクリャービン
即興~眠りの森の美女のパヴァーヌ ラヴェル
即興~きらきら星変奏曲 no.11 モーツアルト
即興~「足踏み踊り」 バルトーク
即興~「アルペンホーンの踊り」 バルトーク
即興~「チーク地方の民謡Ⅰ」 バルトーク
後奏
リキュールの夜 めくるめく香気と蜜の甘美・・
独り占めするいささかのうしろめたさ
誰かと秘密を分かち合う楽しみを覚えながら・・
「あなたが一番たいせつ」と囁き 抱擁してくるこの美酒に抗えるものではない・・
リキュールの夜に・・
去年の2月に書いた記憶・・今更ながら「お好きなのね」という感じ。
でも、リキュールが喉を潤すとき、きっとこう感じるはず。
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