2007年11月20日火曜日

シンプルなこと 特別なこと

自分にとって特別なことほど出てくる表現は単純だ。
我ながら情けない。
先週のヒュンニネンのコンサートはもう10年来の念願だった。
それに彼の渾身の表現であったので、コンサートは私の身に余る至福の時であった。
けれど出てきた言葉はなんと拍子抜けのするお定まりの言葉であったことか

また。街中でずっと願っていたことが突然目の前に現れたときでも、あれこれ考えていたリアクションは役に立たず、ほんとうにシンプルな反応しかできない。そんなものだろうか?
心とは裏腹な方向に私を連れてゆく脚。けれど私の心は波打っている・・・一瞬の至福に。
リキュールの馥郁たる香りと余韻のようであり、ぐるぐると私を幸福の渦へと呑み込む渦潮のようであもあり、刹那の幸福感もある種の狂気ではないかと疑いたくもなる。

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